KHS 折り畳み車の選び方

実は総合自転車メーカーとして「折り畳み車からファットバイクまで」のラインナップを誇るKHS。その幅の広さって、、実は世界最強なんでは?と思ったりするのは私だけでしょうか?今回、そのラインナップの中から、うちがお世話になっております、小径の折り畳み車両に関して、その位置づけの意味合い、選び方などに関してお伝えしたいと思います。第一弾としては、、まず、パッケージかフォールディングかの切り口に関して考えてみます。
フォールディング)
2002年に出ました、F20Rを始祖とするのが、KHS Fシリーズ。現在はブルホーン、フラット、各種ハンドルの展開、、快速モデルから、オフロードモデルまでのラインナップがあります。すばらしいのが、、各種モデル、、フレームがほとんど同じ、ということなんですね。一種類のフレームで、これだけのラインナップが出来るというのも凄い事だと思います。
で、、このフォールディングFシリーズが追及しているのが「折りたたんで小さく出来る」事と「展開した後の自転車としての出来の良さ」ですね。この辺のバランス感覚が実はKHS独特な感じで、、どちらかというと
「走って、、」
という切り口を優先しているように思えます。この辺は始祖となったF20Rが、高速かつ長距離のサイクリングモデルとして世に出てきた、、というところに負う部分が多いでしょうね。そのうえで、、ブルホーンハンドルモデル内でパーツのグレードで価格差があり、、同じことはフラットハンドルモデルでもいえるようなモデル展開になっています。F20の肝といえるソフトテールを排除したモデルもありますが、、それこそ日常使用にぴったりともいえる出来ですね。
ブルホーンか、フラットかという切り口が決まってしまえば、あとはモデル内でのパーツなどでのグレード展開ですから、予算に限りがあるか無いか、、カスタマイジングをどのように考えるか、、で選ぶべき車両が変わってきます。その辺、ご相談いただければ、うちなりのアドバイスはできると思っております。

 

パッケージ)
正確に言うと、、これって「折畳自転車」ではないんです。かのアレックスモールトンを作った、モールトン博士は、モールトン自転車を「折畳自転車=フォールディングバイク」というと不機嫌になり「モールトンはセパラブル(分割)だ」とのたまったとか、、。そういう観点ではこのPシリーズもセパラブル(分割)で、それをきちんと納めなおす工夫が充実することでパッケージ
(梱包)自転車
といえるようになったと思います。
これのチャームポイントは、Fシリーズで鍛えた走行性能の水準を、折りたたみ機能を省くことで、さらに引き上げようとしたところにあります。Fシリーズは一本で支えるメインフレームが、Pシリーズはダイヤモンドフレームになり、剛性感が上がり、、よりわかりやすく走る感じになりました。そうなりますと、、

普通のミニヴェロと同じじゃないか、、
とお感じになる方いらっしゃるでしょうねぇ、、。しかしそうではないのが、パッケージたるPシリーズの味噌なんですね。一般的なミニヴェロよりもフレームのトップチューブの位置を大幅に下げることで、ステム、、シートピラーを取り外すと、ミニヴェロよりも大分小さく出来るわけです。そのうえでフロントホイルを外して、、ステムを外して、、パッケージすれば一般的なゴルフバッグと同じくらいの大きさになり、輪行なんかもかなりしやすくなります。フレームが小さくなり、、シートピラー、ステムが長くなることにより、車両全体での振動吸収性は上がっており、長時間、長距離走っても疲れが出にくい、、よく出来たクロモリロード車のような仕上げを目指していると感じています。
Fシリーズに比べ、畳んだ後の体積は小さく出来ませんが、、一般的なロード車よりもはるかに梱包時間が短くでき、、更にゴルフバックくらいの大きさになりますので、輪行の際かなり有利になりますし、、展開後の走行性能もロード車に十分肉薄できると思います。畳んだときのおさまりが、細長くなりますので、交通機関などに持ち込んだ際に工夫次第で収められる空間は結構あるもので、、普通の自転車を輪行するのに比べればはるかにやりやすいでしょうね。
所謂ミニヴェロと小径折り畳み車の中間を埋める絶妙な立ち位置で、唯一無二、の個性を発揮しているんです。そのうえで、Fシリーズで蓄積されたロングライド性能をさらに引き上げたその走り、、これを生かせるようになると、、あなたの人生に不可欠、な一台になるように思えますね。

 

どちらも、サイクリング車として非常に高い性能を持っています。私も、イベントサイクリングなどで活用しております。ぜひご来店の上お尋ねくださいませ。