タルタルーガタイプS の選び方

当店にても好評のタルタルーガ。デビューして10年以上にわたりその設計がほとんど変わっていない、、という基本設計の素晴らしさ、「人間が乗る乗り物である」ということをしっかり踏まえた一台である点凄いなぁ、、と感心して居るわけです。そんなタルタルーガタイプSですが、SD,GT,DXの3種類がありますよね、、今回原点に戻って、本モデルを選ぶ際の見方、、などに関して、いろいろ販売に携わってきた経験をもとにお伝えしたいと思います。

TypeS-SD

 

写真はSDベースのカスタム車)

 

タルタルーガタイプSのベースモデルですね。自転車をお求めになる、、というとき、「え?こんなに高額なもんなの?」と感じる方、いらっしゃるでしょうな。実際、、きちんと乗り込んでくるといいものはやっぱり高額なんだ、、というのが判ってくるもんなんですが、まだ乗り込んでいない人にとっては難しい話になったりするわけです。
タルタルーガタイプSは、いろいろある折り畳み車の中でも高額な部類に入りますので、その辺の理解を得るのが難しかったりします。そのためにマエストロと呼ばれる販売員がいて、、うちごときは其の販売員の能力を補完するために試乗車ががあるわけですよ。

そんなタルタルーガのベースモデルで、フレームは同じで車両を構成する部品を可能な限り低廉なものにして価格を抑えようとしているものがSDということになりますね。基本的な走行性能は十分出ておりますので、マチノリとか、、私たちみたいに「ブルベに出る」とかそういったレベルでなければ、必要にして十分。これをベースにして、パーツをコツコツ変えていって自分好みを作る、、そういった使い方にも向いてるでしょうね。

TypeS-GT

 

価格帯で考えますと、ドロップハンドルなのに、ミドルグレード、という一般の自転車メーカーでは考えられないような位置づけです。タルタルーガは、20インチの枠の中に納まりきれないような走行性能を持っております。SDとDXしかグレードの展開がなかったころ、、タルタルーガで走ってみれば、、思いのほか遠くまでいけるのが判ってきた方々が、、「行けるところまで行って畳んで交通機関で帰ってくる」楽しさに気付き始めたそうです。そうなってきますと、そういった自転車旅用のタルタルーガがあってしかるべきでは、、ということになり、GTが生まれたそうで、、当店でも実はGTが一番出ているように思えます。

SD,DXとの違いは、もちろんドロップハンドルなんですが、実は大きいのがタイヤです。BMX用として出ているタイヤなんだそうですが、「長距離」での安心感、悪天候での安心感などを考えると、このタイヤ素晴らしい、、ということでアッセンブルされているそうです。それも旅用の車両としてみたときなるほどと思えますよね。ドロップハンドル=ギンギン走行モデルという切り口ではないところが味噌で、ギンギン走行モデル、が欲しければDXベースでカスタマイズしていく、、というのが実は合理的だったりするわけなんです。

 

ロード車の様なフォルムで、しっかり畳める、持ち運びもしやすい、「モノを運ぶ能力」もしっかり持っている、、というある意味「ランドナー」としての完成度の高さは特筆すべきレベルです。そういった車両をお求めの方には本当におすすめできますし、設計思想の奥深さにも感心する一台です。

TypeS-DX

デザイナーが考える「エモーショナルビークル」としての完成形がこれなのかもしれませんね。万能小径折り畳み自転車、であるタルタルーガの性格を最もよく表現したモデルがこれ、、といえると思います。ほかのモデルとの違いが、クランクとハブ、です。目立たないかもしれませんが、自転車としての基本の大きな部分にタルタルーガならではのこだわりが入っています。一般的な「自転車業界の常識」から見たら、、??と思ってしまいかねないところなんですが、実際乗ってみてくれた人たちからは大絶賛いただけるところで、、高い耐久性も備えており、自転車づくりにおける慧眼として感心して居ります。

これをベースにドロップハンドルモデルとか、色んなカスタマイズをやっていく、、とほんとにすごい一台になってくれるでしょうし「いいものを長く乗りたい」とお考えの場合、、まさにそのご要望にズバリ適合出来る一台といえますねぇ。
読み直してみると、、結局なんだかよく判らないというか、、伝えたいことの半分も伝わらない文面になってしまっているような、、。ま、、
そのために試乗車がいるわけです。乗って頂いたうえで、私の与太話をお聞きいただければ、なーるほど、とお感じいただけると思います。