折畳自転車と旅

近年、自転車の広がりに合わせて、自転車趣味の定番として、自転車旅行が注目されています。もちろんこれは定番ですから当たり前の話ではありますが、最近はちょっと違う現象が起きているんですね。それが、小径折畳自転車を使った旅の提案です。雑誌もそういった記事が多い物がありますし、老舗の小径自転車屋さんもその提案をしっかりなさっています。

それには、

1)道路環境がかなり良くなったために小径であることがネガになりにくくなった。

2)コンビニなどの施設が増えたので、昔のように大量の荷物をもって、、でなくてもよくなった。

3)もちろん、小径折畳車の走行性能が劇的に向上した。

4)交通機関が発達したおかげで、それと組み合わせた幅の広い旅の仕方が可能になり、それと折畳車が相性がいい。

 

というようなことが挙げられると思います。

 

ですが、個人的には、小径自転車であることは、実はその構造上旅用自転車として向いているのでは?と思ったりするわけです。

 

タルタルーガしまなみにて
タルタルーガしまなみにて

これは、タルタルーガタイプSでしまなみ海道を旅した際の写真です。全日程が10日ほどありましたのでそれなりに荷物も多かったんですが、大丈夫でした。感心したのが、小径車の場合は、車輪が小さいので、700cなどのように荷物を左右に振り分けることなく、車輪の上に置くようにしても重心が低く安定している、、ことでしたね。

実は、ブロンプトンでも同様のことを感じます。フロント側に荷物を載せますが、もともと重心が低いのでドカッと荷物を載せた方が逆に安定しているのでは?と思ってしまうくらいでしたから、、。

 

思えば、アレックスモールトンも小径自転車のメリットの一つとして、モノを運ぶ能力に言及していたと思います。

 

このように、街乗りだけ、、と思われている小径折畳自転車には、気ままな旅に使える一台、、という懐の広さがあるのです。21世紀の旅、、を考えたときに小径車は実は外せないのでは? 以前に尊敬する自転車屋さんに伺いましたが「ロードだけがサイクリング車じゃないんだよね、、、」ということを示してくれると思いますよ。

 

ですが、、、実際旅に出た際に見舞われるトラブルの種類によっては、対応が難しい場合があるのもまた事実。この辺は車種により変わってきますので、店頭にてお尋ねくださいね。

 

このあたりは色々お話しできると思いますよ、、。私もいろんなところに行きましたからね(笑)。